16.樹
作詞:松井五郎
作曲:平尾昌晃
はじめは誰も 脆い種
芽が出るまでは 知る人もない
時雨に打たれ 陽に灼かれ
夢のひとふし どこまで伸びる
いのちは どれも不揃いで
だから 生まれた意味がある
光を紡ぎ 葉をつけて
空を仰いで 花咲かせ
たったひとつの 実が成るような
たったひとつの 樹になろう
わたしがわたしで いられるように
たったひとつの 樹になろう
いつかは舟に なるもいい
屋根を支える 柱でもいい
たとえば薪に なったなら
人をぬくめて やれるじゃないか
心に ふれる心には
決して 絶えないものがある
鳥の翼に 枝を貸し
風に応えて 根をはれる
たったひとつの 実が成るような
たったひとつの 樹になろう
あなたがあなたで いられるように
たったひとつの 樹になろう
道にはきっと果てがある
だけど空にはきりがない
光を紡ぎ 葉をつけて
空を仰いで 花咲かせ
たったひとつの 実が成るような
たったひとつの 樹になろう
わたしがわたしで いられるように
たったひとつの 樹になろう
樹になろう
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